INTERVIEW車や道路と“会話”しながら、
安全に荷物を届けるINTERVIEW車や道路と
“会話”しながら、
安全に荷物を届ける
H・H
部署:トレーラードライバー
勤務地:川崎支店 入社:1990年
家族を支えるために
始めたドライバー
ドライバーの仕事を始めたのは18歳のときで、当社に入社したのは28歳のときでした。三和運輸機工がまだ小さかった頃から勤め続けて、今では社歴34年になります。ドライバーになろうと思ったきっかけは、父を早くに亡くし、妹や弟の面倒を見なければ…と感じていたときに自分にできる事を考え、免許も持っているし運転も好きだったので、ドライバーが適職ではないかと思い、この道を選びました。
最初は空港貨物の会社で、飛行機で運ばれてくる生鮮食品を市場に納める仕事をしていました。その後、大型重機を扱う仕事に就き、トレーラーの免許を取得しました。「せっかく免許を取ったのだから、トレーラーに乗れる仕事をしたい」と思い、ココに入社したんです。当社との縁は、知り合いから「ドライバーを募集しているから電話してみたら?」と教えてもらったのがきっかけでした。とにかく家族の生活を守るために、深く考えずに働き始めたのですが、気づけば30年以上が経っていました。
人も車も
対話をすることが醍醐味
現在は、大手鉄鋼メーカー様専属のドライバーとして、厚板などの製品を主に関東圏のお得意先様へお届けする輸送業務を担当しています。走行距離は遠いときで270~280㎞、近いときは60㎞ほどです。月曜から金曜、毎日早朝に川崎支店を出発し7時前後には納品先に到着、前日に積み込んだ製品を卸して、また川崎に戻り翌日分を積み置きします。
入社当初と比べて、トラックもセミオートマチック化され、操作がかなり楽になりました。それでも、一瞬一瞬変化する車や道路の状況を感じ取りながら、車と対話するように運転するのは奥深く、難しさと面白さを今も感じています。また、長く勤めているおかげで、メーカーの担当の方をはじめ、同じ動きをする他の業者の方々と親しくなったり、納品先の担当の方と会話を交わしたりできるのも、この仕事ならではの魅力ですね。
みんなが気さくで、
あたたかみのある社風
同業他社のドライバーと話をしていると、「三和運輸機工さんは、大きな会社で安心だね」とよく言われます。福利厚生や待遇面の制度が整っていて、業務時間もきちんと管理されているので、働きやすい環境だと評価されているのだと思います。私自身、会社が成長していく過程を内部からずっと見てきたので、外部の方からそう言われると、「確かにそうかもしれない!」と改めて会社の良さに気づくことが多いですね。
また、会長や社長、常務など経営陣の親しみやすさも当社の魅力だと思います。現場にも顔を出してドライバーにフランクに声をかけてくれますし、冗談を言い合って笑うことも多く、偉ぶるところがまったくありません。「この人たちについていこう」と思えるような、あたたかみがあり、それが会社全体の空気をつくっていると感じます。
若手に対しても
上からではなく同じ目線で
私自身も、若いメンバーに仕事を教える際は、上から目線にならないように気を付けています。「教えてあげている」というような気持ちで接してしまうと、必ず相手にも伝わりますし、教わる側も嫌な気持ちになってしまうでしょう。
ドライバーの仕事は職人の世界というイメージを持たれがちですが、当社には手取り足取り教える文化が根付いています。私も細かなポイントはその都度しっかりと伝えるよう心がけており、特に担当している鉄鋼メーカー様に関する業務の流れやルール、ノウハウについては、より丁寧に教えるようにしています。
30年以上続けていても面白く、
挑戦する価値がある
今でも、トレーラーの運転は楽しいですね。何十年続けていても、「こう操作すると、うまくいくんだ!」と新たな発見があります。運転は「慣れた」「もう大丈夫」と思った瞬間が一番危ないものだと思っています。だからこそ、「まだまだわからないことがある」という初心を大事に持ち続けることが、事故のない、安全・安心な仕事につながると考えています。
ドライバーという仕事に少しでも興味があるなら、まずは挑戦してみてください。仕事のやりがいは自分で見つけていくものです。30年以上続けても面白いと思える私のような人間がいるのですから、挑戦する価値は十分にあります。